小さな箱から脱出する方法~直面する無数の限界感を突破する自分の育て方

想いを込めた言葉の力が「人を救う」と信じています。中卒→ニート→転職→鬱で3年休職→現在は大手小売業の管理職。 人生で得た知識とスキルをアウトプットし共有するブログです。

ご存知ですか?「リワークプログラム」。休職から社会復帰に助走をつける最適な方法。

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着地点は苦手克服ではない

苦手なことを認めたうえで

生き抜く術を身に着けることさ

 

 この記事は「メンタル不調で仕事に行けなくなって」いて「復職に向けたリワークプログラムに参加しようかどうか不安で悩んでいる」そんな人に贈ります。

 

 

0.リワークプログラムについて語る前に。 

「ある日突然、仕事に行けなくなる」まさか自分がと思っている人にも、この状態はいつ訪れるかわかりません。

「自分には起こりえっこない」なんて言いきれないのです。

私もそう思っていました。そんな私が「ある日」を迎えた所、約2年間の長期間にわたり「仕事」にいけませんでした。

最後の切り札は主治医から紹介された「リワークプログラムへの参加」。

 

人生を変えた2か月間の記録をお伝えします。

 

1.リワークプログラム開始まで

2013年の1月~2015年3月まで私は仕事をお休みしていました。

仕事に熱中し燃焼してしまった反動から病気となり、2013年の3月には元妻は子供を連れて実家へ帰り、寂しさと虚しさからふさぎ込んでしまっていました。

 

さらにもっとも良くなかったのは誰の監視もない生活だったことから、「昼夜問わず起きてすぐにアルコール(とくにビール)を摂取し、意識が酩酊してはまた寝る」の繰り返しとなり、外出は近くのコンビニかスーパーへビールを買いにいくときと2週間に1度の通院程度でした。

 

部屋は手が入らずゴミだらけ。蜘蛛は巣を張り。ところどころ吐しゃ物の跡。

見るに堪えないものだったと思います。

 

2014年9月に会社より、半年後に復職のみこみが立たなければ「解雇」する旨、通告を受けます。

時を同じくして、処方箋が現在のパターンに定まりふさぎこんでいた気分が一転。

身体づくりにも興味がわいてトレーニングやサプリメントに気持ちを持っていき元気になり始めていました。

そこで主治医に復職のことを相談してみたところ。

「一度リワークプログラムに参加してはどうか」と提案を受けます。

 

支援を受けた結果としては「自分にとってかけがえのない経験をさせていただいた」ことに感謝でいっぱいですが、最初は「リワーク」という支援プログラムに私は懐疑的であり、自分のことを棚に上げて「メンタル不調で休職しているかたがたとの接触」に不安を持っていました。

 

2.リワークってどんなところ?

リワークとは「リターン(戻る)」「ワーク(仕事へ)」です。

参加するみなさんの最終目的は「復職」です。

 

ともに同じ時を過ごした仲間は年齢も、休職をしたきっかけも、病気の内容も、戻る場所も様々でした。

 

「メンタル不調で休職した」方が集まってと聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか。

暗い?静か?いえいえそんなことはありません。

 

意外かもしれませんが、みなさんそれぞれに課題はあるものの元気は良く、コミュニケーションも良好。活気のある雰囲気がありました。

 

それは当然。

 

「復職」を間近にした人が、社会へ戻る直前の準備をしている場所なのですから。

 

1週間ほど通いきったころにはすっかり仲間の輪に打ち解けることができていました。

 

私が通ったプログラムの活動は平日5日間、朝9:30~15:00まで通所し日替わりのプログラムを受けました。

 

ストレスの原因や対処法、職場で起こる問題・課題についてのケーススタディ、ウォーキングや卓球などのレクリエーション、パソコンを使っての入力や計算作業などがありました。

 

私の一番の目的は、①規則正しくメリハリをつけた生活を送ること②作業集中力の回復③コミュニケーションスキルの上達でした。

 

どれも明確な目標を作り、体調不良による欠席をすることなく卒業することができました。

 

【立てた目標】

①朝7時起床23時就寝。3食食べる。休みの日は外出して思いっきり遊ぶ。

②集中力を高めるために、適度な休憩の取り方のコツをつかむ。45分作業15分休憩。

③とにかく積極的に話しかける。チームメイト30人全員と通所中に最低1回は会話できた。

 

3.終わりに

リワーク通所中は、1週間に1回上司へメールで進捗報告し、ひと月に1回産業医面談を実施していただき、1歩1歩復職に向けて進むことができました。

 

よく分かったことは「自分の置かれれている状況と役割を正しく認識する」ことです。

思い込みが激しい(特にネガティブになりがち)だと私は私自身のことを知っています。

ただ、「他人から見て私はこうだろう」と他人の目を気にし過ぎていました。

 

先日、仕事のことでひどく気分を落としてしまったことはありましたが、

それは「日常的に一生懸命に頑張っている仕事のことに対して指摘を受けたこと」が原因であって、人間的に否定されたわけではありません。

ただ、あの時は「これだからお前は」とまるで言われたように錯覚をしてしまいました。

 

まだまだだなと思うことはありますが、一晩寝てしまえばスッキリしてしまえるのですから成長したものです(^▽^)/

 

また機会がありましたら、リワークを受けた頃のお話をしたいと考えています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。