小さな箱から脱出する方法~直面する無数の限界感を突破する自分の育て方

想いを込めた言葉の力が「人を救う」と信じています。中卒→ニート→転職→鬱で3年休職→現在は大手小売業の管理職。 人生で得た知識とスキルをアウトプットし共有するブログです。

『「言葉にできる」は武器になる。梅田悟司』を徹夜で読んで寝てみたら、「コミュニケーション」の克服法に新たな視点が追加された件。

私は「言葉」をつかってもっともっと多くの人に「はたらきかけたい」。

なぜ「はたらきかけたい」のか、みんなの笑顔のためにだ。

「考え方を磨けば」できる。昨日以上にきっとできる。

 

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5月7日にこんなブログを書きました。www.headsamurai.com

「コミュニケーション」の苦手意識をなくすための「きっかけ」となった出来事を記したのですが、前ブログの主題であった「コミュニティの強化」が達成できればコミュニケーションはうまくいくのでしょうか。

 

答えは「そうでもない」と気づかされました。

 

きっかけは、『「言葉にできる」は武器になる。梅田悟司(日本経済新聞出版社)』を読んだことによります。

 

まずお断りしておくと、先日のブログの内容を「否定」するわけではありません。

「コミュニケーション」に自信をつけていくための要素として「自分の意見を言える土壌としてのコミュニティ構築(トライ&エラー&再トライの場の必要性)」と別の論点を学んだのです。

 

現代社会人は「言葉」「文章」にコンプレックスを持っている

 

ビジネス書のコーナーで「棚を左から右に上から下に」視線を移動させてみてほしい。

「言葉づかい」「話し方」「書き方」に関連する書籍の多いこと。多いこと。

 

私も、気になれば手に取って「新刊だ!」「カバーのデザインが良い(おしゃれ)!」「かんたんに読めそう!」と言った理由で買って読んだりもします。

 

それらの本に書かれていることがまったく身につかない訳ではありませんが、今回手に取った『「言葉にできる」は武器になる。』は冒頭から、これまでの私の使う「言葉の根幹にあったもの」を覆すものでした。

 

特に印象に残ったフレーズは以下の3つです。

 「言葉が意見を伝える道具ならば、まず、意見を育てる必要があるのではないか?」

「言葉は思考の上澄みに過ぎない」

「思考の深化なくして、言葉だけを成長させることは出来ない」

出典:「言葉にできる」は武器になる。 梅田悟司

 

 

正しく伝えることの技術を磨くには「内なる言葉」と向き合う

 

梅田悟司さんは本書の中で話し手の言葉が聴き手に「伝わった」「伝わってない」のレベルとして4つ挙げられています。

 

まるまるの引用ではなく、あえて私が解釈したところととすると

①不可解:誤解 全く伝わっていない。または間違って伝わっている。

②理解: ヌケモレなく伝わっている。頭ではわかっている。

③納得: 腹に落ちた状態。自分事となり、情報が感情と結びついている。

④共感・共鳴:心が動かされ、自らの解釈が加わり、何かしらの行動につながる。 

①<②<③<④で、コミュニケーションの目標地点は④であることは、明白です。

 

そして④の共感・共鳴にいたるために「小手先の文章力を磨く」ことではなく「言葉に伝え手が意見や思いを込めていく行為」の重要性とプロセスを説いています。

 

美しい言葉・愛される言葉などポジティブな表現が出来れば素敵です。

しかし、根拠がなく、信念がなく、共鳴・共感できない言葉であっては意味をなさないということです。

 

そこでキーワードとなる「内なる言葉」ですが、これは何かことが起こった時などに人間の内側にあり「まだ体の外に出されていない言葉(頭のなかで駆け巡っている言葉)」のことです。

 

私たちは何かを五感で感じると簡潔に「うれしい」「たのしい」「かなしい」「はらだたしい」「かわいい」「かっこいい」「おもしろい」「つまらない」などなど表現します。

 

しかしそれら感情を表した言葉は、「内なる言葉(頭で駆け巡る言葉の中から)」を「ふわっと」一言で済ませたにすぎません。

 

例えば「うれしい」一つとっても、相手に伝える場面になると「なぜうれしくなるの?」「うれしくなるの?それでどうしたの?」「本当にうれしいことなの?」をとっさに表現するのは難しかったりします。

 

「内なる言葉」は本当はいくつもの理由があるのですが、「結論:うれしい」で終われせています。

 

第2章の『正しく考えを深める「思考サイクル」』では7つの手順を追って思考の発散・深化・整理・拡張などをしながら「言葉の重み(力強さ)」をつけていきます。

これは本書の核ですので、ぜひ読んでいただきたいです。

 

実際、日常活動している16時間ほど張りつめて、一つひとつの感情に目を向けていては、これまで一度も疲れたことのない男である新日本プロレスの棚橋弘至選手でも疲れてしまうでしょう(それでも「疲れない」っておっしゃいそうですが。)。

 

言葉に重みをつけたい「ここぞ」の場面。

「ここぞ」の場面だけでも良いのです。

 

面接や会議でのプレゼンのときなどに向けて「言葉を用意していく」時に有効なツールだと思います。

 

終わりに

「①コミュニティ」「②意見・思い」「③表現力」

この3つが強化されれば、今以上にコミュニケーション力が改善されていきます。

私がブログをはじめたきっかけは「言葉」を駆使して「みんなを笑顔にしたい」と言う強い想いがあったからです。

昨日までは「モノは言いよう」で済ませていたかもしれない。と恥ずべきエピソードが走馬灯のように浮かびます。

 

  どんなに言葉を磨くスキルを学んだところで、自分の気持ちを把握していなければ強い言葉を生み出すことはできない。

考え抜く、整理する、さらけ出す。

この一連のプロセスを正しく経ることで、

あなたの言葉は人を導く「旗」になる。

 

『「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じである。』

 

出典:「言葉にできる」は武器になる。 梅田悟司

 

このコピーに痺れ、書くことの勇気をもらいました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

【本日のテーマ】

「言葉にできる」は武器になる。梅田悟司 日本経済新聞出版社

 

「言葉にできる」は武器になる。

「言葉にできる」は武器になる。