小さな箱から脱出する方法~直面する無数の限界感を突破する自分の育て方

想いを込めた言葉の力が「人を救う」と信じています。中卒→ニート→転職→鬱で3年休職→現在は大手小売業の管理職。 人生で得た知識とスキルをアウトプットし共有するブログです。

「プリンはなぜ3個入りで売ってるの?」素朴な疑問から学ぶマーケティングの基本。

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スーパーマーケットの登場で流通マーケティングは変わった

 私たちの生活に身近なスーパーマーケットで見るマーケティング

スーパーマーケットは高頻度に消費される食料品や日用品などをセルフサービスで短時間に買えるようにした小売店です。

 

名称として“スーパーマーケット”と言う言葉が日本に流入したのは、1952年京阪電気鉄道流通部門(現在の「京阪ザ・ストア」)が大阪の旧京橋駅に展開した店「京阪スーパーマーケット」が最初で、セルフサービスのスーパーマーケット業態が導入されたのは、翌1953年紀ノ国屋東京都港区赤坂青山北町六丁目の神宮前駅至近でオープンした店が日本初である。

スーパーマーケット - Wikipedia

 

昭和の文化が現代でも垣間見れる、「サザエさん」でもあまり見かけなくなりましたが「お買い物をする」には「お肉」「魚」「八百屋」「お米屋」「酒屋」「雑貨屋」服を買うなら「洋品店」、特別なお出かけは「百貨店」と言ったように、かつては「専門店」にお買い物に行く必要がありました。

 

毎日のお母さんのお買物は、「それぞれのお店屋さんを「はしご」して対面で、その日のお買い得品を教えてもらい夕飯の献立を決める」のが日常の風景でした。

 

スーパーマーケットの登場は「一か所でまとめて」「相場で決められた値段を誰でも同じ値段で」買えるという画期的なものでした。

 

「販売店」としてスーパーマーケットが登場すると「これまで口にすることのなかった食品」が生まれ「店頭に並べる商品のパッケージング」にも変化が現れます。

 

テレビ朝日の「意味深」と言う番組で「プリンはなぜ3個入りなの?」というテーマのクイズが出題されていて、「パッケージングされた数設定の意味」について学ぶことができました。

 

諸説あるようですが、この「数の設定」はマーケティングの工夫として面白いなと感じたので以下に要約します。

 

小分けパックの数の秘密を知っていますか?

スーパーマーケットでお買い物をしていると、ばら売り(1人前)ずつで手に入るものもありますが、ほぼ毎日「食べる食卓の定番」といえるものについては「小分けパック」で売られているものがありますね。

 

例えば

3個パックのプリンや焼きそば

4個パックのヨーグルト

と、言った具合です。

 

理由は意外と単純な理由のようです。

実はこれ「消費される家族構成」を意識したものだというのです。

「プリン」や「焼きそば」は発売が開始された1970年当時の平均的な家族構成である「核家族4人(親2人・子2人)」を想定していたようです。

 

「母」と「子ども2人」の3人で「昼食やおやつの団らんに」の画が浮かんできますね。

ちょーっと寂しいですがお父さんは日中お仕事なので不在。と、言うこともあり理にかなっていますね。

 

では、ヨーグルトは?言うとこれは「朝食に」と言う消費シーンを想定して「家族4人で朝一緒に食べる」ことからきているようですね。

 

バラで売るよりも、まとめて買いやすく、大量パックだとお得だけれど家族構成によって配分するのが面倒。「あっちとこっちが多い少ない」は、いつの時代も子どもたちの

「ケンカ」のテーマにもなります。

 

「お家での利便性」=「仲良く、手軽に、みんなで食べる」と言う消費者ニーズに応えることができ、定番として定着したわけですね。

 

外国をみると、身体も日本に比べて大きいですし、大家族も多い。

「たくさん安く買って・大量に使う」が決まり事なので「日本の市場」を捉えた例です。

 

お肉やお魚のパッケージにも意味があった?

さて「ステーキ用のお肉」「お魚の切り身」が1枚・2枚・3枚でわかれている理由も同様に「消費者の使用シーン」を意識しています。

生ものなので、早めに消費するものなのでディスカウントスーパーなどをのぞいて小分けです。

 

このパック詰めについても「意味深」の中で「どのような意図が汲まれているか」意図が説明されていました。

 

「2人家族」は2枚入り

「3人家族」は3枚入り

「4人家族」は2枚入りを2パック

「5人家族」は2枚入りと3枚入りをそれぞれ1パック

「6人家族」は3枚入りを2パック などなど

 

家族構成で組み合あせやすいように工夫を凝らしていたんですね。知らなかった!

 

終わりに

「消費者の買いやすさを」視点とした「パッケージング」の工夫について今回は学びました。

 

スーパーマーケットは、その名の通り「市場(マーケット)」ですから、消費者と製造者の懸け橋となる空間です。

 

小売店は消費者の「欲しい・手に入れたい」の為に品ぞろえを計画し、少しでも安くと仕入れをします。

 

メーカーは消費者の「こんな商品あったらいいな」の実現のために、既存のモノを改善し、既成を組み合わせてイノベーションを起こします。

 

マーケティングをする上で忘れてはいけないと感じたのは「消費者の消費シーン」を想定した「価値の提案」をしなくてはならないということ。

 

消費者ニーズの捉え方について、磨いていきたいと考えています。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。